この1週間、手術室で新たな機器のデモをさせていただいています。
それもクルマの部品メーカーとして有名なDENSOが制作した iARMSという製品です。
一般的に当院の手術は2時間程度の手術が多いのですが、最近では4時間以上に渡ってしまう難しい手術も少なくない状況です。
これは、それだけ高度な医療技術を求めるような症状をお持ちの患者様が全国からお越し頂いているという事という事になるのでしょうか?
そんな我々の手術の手助けをしてくれるのが、この iARMSという製品なのです。
コイツは、長時間にわたる手術において、術者の腕の動きに合わせてロボットアームが自由に追従しながら、かつ固定したい手術時にはしっかりと医師の腕を支えてくれるという何とも都合の良い機器なのです。
要は術者の直感的な操作を可能にするため、内蔵されたセンサーが「腕をおく」「腕を静止する」「腕を浮かせる」という動作を感知し、「Hold:術中の腕の固定」「Free:腕の移動」「Wait:周辺機器操作時の待機」の3つの動作をスイッチレス(自動)で切り替えてくれるという事のようです(一部、DENSO様のサイトより文章を抜粋しました)。
固定したい時は固定してくれ、常に腕をサポートしてくれます。上手く使えば、腕の疲労を最小限にしつつ、さらに細かい手術操作ができる可能性を感じてくれるシロモノでした。
不覚にも子供の頃にハマった ガンダム を思い出し、「コイツ、動くぞ」というアムロのセリフを思い出してしまいました。